こんにちは。旭物産 岸本です。
お仏像修復のタイミングとはいつなのでしょうか?
こちらの毘沙門天さまは今回なぜ、
あらためて修復に至ったのでしょうか?
修復前のお姿。豪華絢爛で迫力がありますね。
今回の修復後のお姿。美しい中に力づよさがあります。
お仏像修復においては、
以前修復されていたとしても
そのときの修復度合いによって強度を保つ
リミットが過ぎている場合もあったりします。
たとえば、お仏像の接着部分や破損部分を
1度目の修復によって接着させたり部品を付けたりします。
そして何十年か後に2度目の修復のときに
1度めの修復をリセットせずに
とりあえずの修復をしたとします。
1度目と2度目の修復された方は
異なる人物ですので
お仏像に対する解釈が異なったり
予算や修復時の期待値によって
本来のお姿と異なったりという変化があらわれてきます。
ここで、大切なことは
どの時代でもお仏像を修復されたときのご住職や檀家さまは
その時代で最高の出来になるよう思いを込めて
お仏像を大切にしてくださっています。
ちなみに今回の毘沙門天さんは
度重なる修復のあとが残っており
そのつど工夫されていたようです。
ところで、
お仏像を修復されようとするご住職とお話をしていると
このお仏像はこのご住職だからこそ
“今修復してもらうこと”を望んでいらっしゃるのだなぁ。
なんて感じたりするのです^^
何百年もこの世にいらっしゃるお仏像が
いつ修復のタイミングにしようか
待ちわびていらっしゃるのでしょうか^^
お仏像修復はなかなか壮大なおしごとです。
それでは、本日も読んでくださいましてありがとうございました。